CGM(リブレ®やDEXCOM G7®など)の注意点 

本邦で初めて持続皮下血糖測定(continuous glucose monitoring:CGM)が2012年に保険適応になり13年が経ちました。現在はabbott社のフリースタイルリブレとDEXCOM社のG7がその簡便性から使用機会が増えています。

いずれも

・皮膚掻痒(赤みやかゆみの出現)

・実際の血糖値との誤差(15分ほどのタイムラグ、実際より高値や低値)

・現時点で本邦においてMRIやCTが許可されていない(アメリカ本国では許可されています。)

・ぶつけて取れてしまうと再利用はできない

・指先の血糖測定機器とは原則保険併用はできない(例外がございます)

あたりが注意点になります。

特に血糖値の誤差はびっくりする方もおられるでしょう。

通販サイトの評価を見ると『全然実際の血糖を反映していない(怒)!』なんて言うコメントも散見されますね。。。

人と条件によってはとても便利なものでほとんどの方は満足されていると思いますが、、、

①アセトアミノフェンで高値

 カロナール®タイレノール®に代表される消炎鎮痛薬で発熱時や疼痛時に使用されますがCGMにおいてはセンサー高値を誘導することが知られています。風邪をひくと血糖値が上がることがありますがアセトアミノフェンでの高値に対しインスリンを打ってしまうと実際には高くないため低血糖になってしまう可能性があります。

➁センサー圧迫で低値

 センサーは腕に使用することが多いと思うのですが特に寝ているときなどセンサーを下にして寝ると血液や間質液の循環が遮断されてセンサー値が低値になる可能性があります。夜間の低血糖と決めつけてしまうと再現性が得られず基礎インスリン量の調整に苦慮することがあるかもしれません。

いずれにせよ便利なものには間違いがなく、一見同様な『血糖値を測れるスマートウォッチ』というものが販売されていますがこちらは買わないように注意してください。

過去のブログ『血糖も測れると謳うスマートウォッチに注意』

 


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