お正月太りに注意

今年も残すところはわずかとなりました。

お正月といせばおせち。

おもちやみかんの食べ過ぎが血糖値に悪影響を及ぼすことは常日頃から申し上げておりますが

改めて確認を。

①食事の感覚を空けすぎない(空腹感が強くなってしまいます 昼と夜は前回の食事から6時間以内を目安にしてください)

②ゆっくりたべる(20分程度が目安です)

③朝食を抜かない (①と同様です)

④カロリーのある飲み物は原則摂取しない(甘酒や梅酒、日本酒も要注意です)

⑤間食を控える

⑥炭水化物の重ね食いを控える

⑦葉物を中心に野菜をしっかり

かんたんなようでなかなかできない以上⑦項目

よかったら改めて確認してみてください。

あと、食べたら寝ない、食べたら動く もよろしくお願い致します!

みなさん良いお年を!


糖尿病っていつからはじまるの?

近年の成人糖尿病有病率はおおよそ10%と言われており、平均年齢は65才程度です。

10代、20代、30代の方も増えていますが一般的には40代以降に指摘されることが多い病気です。

よくある疑問は『最近は昔と比べてそんなに食べていないしお酒の量も減ったのだけど、、、』といったものです。

そうですよね、大学生の頃は朝までお酒を飲んだり、、入社したての頃は忙しくてカップ麺とスナック菓子でおなかを満たしたり、育児を始めた頃は食べてすぐ寝てしまったりということがあったかもしれませんが、40代50代となってくるとそういった事は減っているはずです。

それなのになぜ40代50代になって糖尿病を発症するのか??

一つの意見として『糖尿病は初めて指摘される25年程前から始まっている。』(Type 2 Diabetes: When Does It Start? PMID: 29732459)というデータがあります。

若いころの暴飲暴食、とまではいかずとも炭水化物中心の食事、食べるスピードの早さ、野菜不足、糖入り飲料の過剰などなどが積もり積もって糖尿病の発症に至るのです。

糖尿病が治らない と良く言われる原因はここにあると思います。

つまり25年分の結果を1か月や2か月で完治するというのは理論上困難な訳です。

しかし一つ一つ丁寧にみてゆけば改善の余地は十分にあります。

食事、運動、お薬、検査、これらを組み合わせて最適解を探してゆきます。

糖尿病診療の難しいところは答えが人それぞれ違うところです。

今後の見通しなども刻々と変化することがあります。

なかなか病院に患者さん自身の御意見を伝えるのは難しいかもしれませんが、もし現在の治療内容、診察内容にご不満があれば遠慮なくお申し出いただくとより良いかと思われます。という自分もお医者さんに意見を伝えるのは苦手なタイプです、、、(このブログは院長が書いています)

今後の見通し、治療内容、何を許容して何を防がねばならないのか、共有できれば良いのではないかと思います。


重症低血糖

低血糖にはいくつか定義があります。

その中でも『他者からの手助けが必要な程度』の低血糖を

重症低血糖と呼ぶことが多いです。

低血糖の症状は人それぞれです。

よくある症状は

『おなかがすく』

『いらいらする』

『手が震える』

『ぼーっとする』

『動悸がする』

『汗をかく』

『聴覚や視覚が一時的に悪くなる』

などの症状があります。

夜中に気付かないうちに低血糖を起こしていると起床に

『悪夢をみていた』

『起床時の頭痛、異常な汗をかいたあと』

などがおこることもあります。

 

数値でいうと70未満と定義することが一般的です。

 

糖尿病の患者さんのすべてで低血糖が起こるわけではありません。

特に重症の低血糖は

①インスリン

②SU薬 グリニド薬

(当院で主に処方している処方名は グリメピリド、ミチグリニド)

の2種類以外で起きる事はほとんどありません。

 

必要以上に怖がる必要はありませんが、備えは必要です。

低血糖時の対応は当然糖質の摂取です。

ジュース、アメ、チョコ、オニギリ、パン

吸収が早いのは液体ですね。

 

問題は自身で対応できないほど体調が悪くなった時です。

これまではグルカゴン注射といって

瓶に入った粉をまるでワクチンのように溶解して注射していました。

ただこれは一般の方にはハードルが高く、ほとんど出回っていませんでした。

近年は鼻からワンプッシュで投与できる薬剤が開発、処方されています。

上記①②のお薬を使用中で、特に他者の助けを必要とするような低血糖経験した方は備えておくと安心ですね。

その際は当院含めたかかりつけ医や看護師、薬剤師などに相談してもよいと思います。


10月8~12日は休診です。休診中の対応と人気記事のまとめ

 

10月8~12日は休診です。

休診中にお薬が切れてしまった場合などは当院と提携クリニックの

つげの木内科クリニック

田島クリニック

にご相談下さい。

ただし自己血糖測定物品やインスリンポンプの物品など

専門性の高いものは対応できませんのでご了承下さい。

 

トップ画面のカレンダーの月をプルダウンで休診予定をみることが出来ます。

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医者は薬の色や形がわからない?

『え~っと、あの、なんだっけ?白い丸いやつ。あれが10粒余っているかな。』『あと、黄色いやつ。小さい黄色いやつ。あれも2シート余ってる。』

慢性疾患のお薬というのはついつい余りがちですよね。かくいう私、院長も花粉症のお薬を飲み忘れる事があります、、、昔は上記のような伝え方でもお薬の調整はできました。それは院内で処方をすればどの薬がどんな見た目か把握できたためです。

しかし今は上記のような伝え方だと医師には伝わりません。。。
『ジェネリック薬品』が多くなってきたからです。

医師が処方箋に記載するのは成分であって、メーカーまでは指定していません。すると、薬局によって同じ成分でもメーカーが異なると見た目が全く異なるのです。同じ薬局でもメーカーが変わることもあります。

ですので、残薬を医師に伝える際には『成分名』たとえば『アレグラ®』とか『フェキソフェナジン』とか『リバロ®』とか『ピタバスタチン』と伝えてください。

覚えにくい場合が多いですからお薬手帳に丸を付けたりしても良いですね。