あけましておめでとうございます

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

私は昨年末からコロナが急増した影響で公私共に振り回された年末年始でした。

さてあけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

昨年は当院では

・ドリンクサーバーの設置

・自動精算機の設置

・マイナンバーカード読み取り機の設置

・西口通信の発刊

などを主に行いました。

医学的には

・新しいGLPー1受容体作動薬

・持続皮下血糖測定機の使用拡大

・血糖値が病院に連携するアプリの使用

などが目新しい点だったと思います。

 

糖尿病の領域は日進月歩で毎年のように新薬が出ます。

今年は大型の新薬も控えています。

血圧のお薬が出て脳出血が大幅に減ったように

糖尿病の薬が進歩することで失明や透析の合併症も減ってくることが予想されます。

それ自体は良いことですが、全てが全てお薬に頼るのではきりがありません。

 

糖尿病は

・遺伝

・体質

・家庭や業務を含めた生活環境

に加え

・ご本人の価値観

・趣味嗜好

が大きく関係する病気です。

 

年齢、合併症の進展具合も治療目標に大きく関係します。

高齢であればそこまで頑張らなくてもよいかもしれません。

しかしお若ければ今以上に頑張る必要があるかもしれません。

 

今年も当院ではスタッフ一同、今まで通り、前向きに全力で、

だけども頑張りすぎず(←ここも大事ですね)糖尿病診療に従事したいと思います。

 

どうぞよろしくお願い致します。

 

 

 


お正月太りに注意

今年も残すところはわずかとなりました。

お正月といせばおせち。

おもちやみかんの食べ過ぎが血糖値に悪影響を及ぼすことは常日頃から申し上げておりますが

改めて確認を。

①食事の感覚を空けすぎない(空腹感が強くなってしまいます 昼と夜は前回の食事から6時間以内を目安にしてください)

②ゆっくりたべる(20分程度が目安です)

③朝食を抜かない (①と同様です)

④カロリーのある飲み物は原則摂取しない(甘酒や梅酒、日本酒も要注意です)

⑤間食を控える

⑥炭水化物の重ね食いを控える

⑦葉物を中心に野菜をしっかり

かんたんなようでなかなかできない以上⑦項目

よかったら改めて確認してみてください。

あと、食べたら寝ない、食べたら動く もよろしくお願い致します!

みなさん良いお年を!


糖尿病っていつからはじまるの?

近年の成人糖尿病有病率はおおよそ10%と言われており、平均年齢は65才程度です。

10代、20代、30代の方も増えていますが一般的には40代以降に指摘されることが多い病気です。

よくある疑問は『最近は昔と比べてそんなに食べていないしお酒の量も減ったのだけど、、、』といったものです。

そうですよね、大学生の頃は朝までお酒を飲んだり、、入社したての頃は忙しくてカップ麺とスナック菓子でおなかを満たしたり、育児を始めた頃は食べてすぐ寝てしまったりということがあったかもしれませんが、40代50代となってくるとそういった事は減っているはずです。

それなのになぜ40代50代になって糖尿病を発症するのか??

一つの意見として『糖尿病は初めて指摘される25年程前から始まっている。』(Type 2 Diabetes: When Does It Start? PMID: 29732459)というデータがあります。

若いころの暴飲暴食、とまではいかずとも炭水化物中心の食事、食べるスピードの早さ、野菜不足、糖入り飲料の過剰などなどが積もり積もって糖尿病の発症に至るのです。

糖尿病が治らない と良く言われる原因はここにあると思います。

つまり25年分の結果を1か月や2か月で完治するというのは理論上困難な訳です。

しかし一つ一つ丁寧にみてゆけば改善の余地は十分にあります。

食事、運動、お薬、検査、これらを組み合わせて最適解を探してゆきます。

糖尿病診療の難しいところは答えが人それぞれ違うところです。

今後の見通しなども刻々と変化することがあります。

なかなか病院に患者さん自身の御意見を伝えるのは難しいかもしれませんが、もし現在の治療内容、診察内容にご不満があれば遠慮なくお申し出いただくとより良いかと思われます。という自分もお医者さんに意見を伝えるのは苦手なタイプです、、、(このブログは院長が書いています)

今後の見通し、治療内容、何を許容して何を防がねばならないのか、共有できれば良いのではないかと思います。


重症低血糖

低血糖にはいくつか定義があります。

その中でも『他者からの手助けが必要な程度』の低血糖を

重症低血糖と呼ぶことが多いです。

低血糖の症状は人それぞれです。

よくある症状は

『おなかがすく』

『いらいらする』

『手が震える』

『ぼーっとする』

『動悸がする』

『汗をかく』

『聴覚や視覚が一時的に悪くなる』

などの症状があります。

夜中に気付かないうちに低血糖を起こしていると起床に

『悪夢をみていた』

『起床時の頭痛、異常な汗をかいたあと』

などがおこることもあります。

 

数値でいうと70未満と定義することが一般的です。

 

糖尿病の患者さんのすべてで低血糖が起こるわけではありません。

特に重症の低血糖は

①インスリン

②SU薬 グリニド薬

(当院で主に処方している処方名は グリメピリド、ミチグリニド)

の2種類以外で起きる事はほとんどありません。

 

必要以上に怖がる必要はありませんが、備えは必要です。

低血糖時の対応は当然糖質の摂取です。

ジュース、アメ、チョコ、オニギリ、パン

吸収が早いのは液体ですね。

 

問題は自身で対応できないほど体調が悪くなった時です。

これまではグルカゴン注射といって

瓶に入った粉をまるでワクチンのように溶解して注射していました。

ただこれは一般の方にはハードルが高く、ほとんど出回っていませんでした。

近年は鼻からワンプッシュで投与できる薬剤が開発、処方されています。

上記①②のお薬を使用中で、特に他者の助けを必要とするような低血糖経験した方は備えておくと安心ですね。

その際は当院含めたかかりつけ医や看護師、薬剤師などに相談してもよいと思います。


10月8~12日は休診です。休診中の対応と人気記事のまとめ

 

10月8~12日は休診です。

休診中にお薬が切れてしまった場合などは当院と提携クリニックの

つげの木内科クリニック

田島クリニック

にご相談下さい。

ただし自己血糖測定物品やインスリンポンプの物品など

専門性の高いものは対応できませんのでご了承下さい。

 

トップ画面のカレンダーの月をプルダウンで休診予定をみることが出来ます。

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