『12月年末年始の休診』と『血糖値に影響を与える42の要素』

明日12月1日(金)は休診です。
年末年始は12月29日~1月3日まで休診です。
年内最後は28日木曜日 年始初日は4日木曜になります。
来年のカレンダーも出ておりますのでご確認ください。

ここから先は興味のある方のみご覧ください。
『血糖値に影響を与える42の要素』についてです。

『特に変わったことをしていないのに血糖値がいつもより高いな、、、』
『特に運動したわけでもないのに血糖値が低いな、、、』
『食べ過ぎたと思ったのに血糖値が低いな、、、』

血糖値の変動は糖尿病初期であれば割とわかりやすいです。食べ過ぎたら上がる。
ただそれだけです。ところが糖尿病を10年~20年もっていると血糖値の変動の理由がわからなくなることがあります。そもそも血糖値に影響を与える要素とはなんでしょうか。
➀食事
➁運動
➂おくすり
このあたりはわかりやすいと思います。
カレーライスをたべる。ラーメンを食べる。血糖が上がる。
ウォーキングをする。インスリンを打つ。血糖が下がる。
それぞれ血糖値が上下するのは理解できると思います。

ところが問題は細かく血糖値に影響を与える要素がそれ以外に複数あるということです。
わかりやすい例ですと
・睡眠不足
・血糖測定器の誤差
・ステロイド
・アルコール
などなど

ある海外の識者は『42の要素が血糖値に影響を与える』と言っています。

つまり
・脱水 
脱水症状により感動からバソプレッシンというホルモンが分泌されそれが血糖値を上昇させる。つまり水を飲む事で高血糖のリスクを軽減できるという考え方です。
・腸内細菌
食事や抗生剤による腸内細菌の変化
・食事の時間 スピード
これは有名ですが早食い、遅い時間の食事は血糖を上昇させます。
・低血糖が低血糖を引き起こす
過去12時間に低血糖を起こすとその後、低血糖に対する防御反応が弱まり症状が出にくくなり再び低血糖になりやすい というものです。
・夜間の血糖値
夜間の血糖値が高いと翌日の血糖値が一日を通じて高くなる
逆に夜間が良好な血糖値だと翌日1日血糖値が良くなりやすい。
・思春期のホルモン
・日焼け
・家族、会社での人間関係

などなど ここでは解説しきれないため、興味のある方は英語ですが読んでみてください。Brown A. Diatribe.org. https://diatribe.org/42factors Accessed June 4, 2020.

血糖値には本当に多くの要素が関与しています。
これが我々を悩ませる大きな原因となっている訳です。
血糖値を完璧に24時間100ぴったりに調整することは多くの場合不可能です。
しかし目標を設定してそれを達成することは、クリニックや病院で相談することで可能になります。糖尿病の薬物療法は多岐に渡ります。その都度相談しながら方針を再設定することで健康な状態を維持できる可能性がとても高いです。

おそらくこれが年内最後のお知らせになると思います。
本年は様々な方に支えられ当クリニックも診療を行うことができました。
血糖値がおちついて良い年になった方も、病気が見つかって入院になった方も
皆様いろいろあったかもしれません。当院でできることは限られていますが、その範囲でできる限り皆様のお力になれたらと思います。来年も相談しやすい環境を整え、知識、技術を修練して参ります。当院に関わって頂けた皆様に心より御礼申し上げます。少し早いですが皆様良いお年をお過ごしください。来年も当クリニックとスタッフ一同をどうぞよろしくお願い致します。


9/22日休診です その他人気の記事や連携クリニックなど 

9/22金曜は休診です。年間のスケジュールが出ているため余裕のある方はご確認ください。 
年間スケジュール

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当法人では複数のクリニックで医療連携を行っております。以下クリニックのホームページです。
田島クリニック(消化器内科 胃カメラなど)
つげの木内科クリニック(呼吸器内科)
綾瀬消化器内科
みちしるべメンタルクリニック

海老名市医師会からは市内のクリニック、病院を診療科に合わせて検索することができます。

まだ暑いですし、インフル/コロナもまだまだ多いですが今年もあと3か月程度です、早いですね!がんばっていきましょう。


2型糖尿病の治療薬の進化。4/20日(木)休診です。

科学技術の発展とともに医療も進歩しています。

30年前まではほんの2~3数種類しかなかった糖尿病のお薬は現在10種類を超えるまでになってきています。特に注目が集まっているのがGLP-1やGIPといって食事とその血糖の関係を調整してくれるようなホルモンです。つい10数年ほど前にでたばかりのお薬でも過去のお薬になりつつあるようなスピードで糖尿病薬は進化しています。

これまでの2型糖尿病薬は低血糖や体重増加を起こすものもあり注意しながら使う必要がありました。しかり近年のお薬は心臓や血管、腎臓などの保護効果も検証されており低血糖などの副作用も最小限となっております。

もちろんお薬だけで糖尿病が治る訳ではありません。基本となる食事運動療法はおそろかにはできません。しかし糖尿病は遺伝と環境の病気ともいわれ、必ずしも不摂生だけが原因ではありません。

最近はスティグマ といって『糖尿病だから摂生がたりないんでしょ?』といった思い込みや『糖尿病だから就職できません』といった社会的に差別に対する取り組みが増えています。

糖尿病の方の健康寿命もどんどん伸びていると思います。元気に過ごすためにも病院やクリニック、お薬をうまく活用してくださいね。

もし治療を中断してしまって『どこかでいかなきゃな~』と思っていたらすぐに受診することをお勧めします。

話は変わりますが4月20日木曜は休診です。ご注意下さい。