科学技術の発展とともに医療も進歩しています。
30年前まではほんの2~3数種類しかなかった糖尿病のお薬は現在10種類を超えるまでになってきています。特に注目が集まっているのがGLP-1やGIPといって食事とその血糖の関係を調整してくれるようなホルモンです。つい10数年ほど前にでたばかりのお薬でも過去のお薬になりつつあるようなスピードで糖尿病薬は進化しています。
これまでの2型糖尿病薬は低血糖や体重増加を起こすものもあり注意しながら使う必要がありました。しかり近年のお薬は心臓や血管、腎臓などの保護効果も検証されており低血糖などの副作用も最小限となっております。
もちろんお薬だけで糖尿病が治る訳ではありません。基本となる食事運動療法はおそろかにはできません。しかし糖尿病は遺伝と環境の病気ともいわれ、必ずしも不摂生だけが原因ではありません。
最近はスティグマ といって『糖尿病だから摂生がたりないんでしょ?』といった思い込みや『糖尿病だから就職できません』といった社会的に差別に対する取り組みが増えています。
糖尿病の方の健康寿命もどんどん伸びていると思います。元気に過ごすためにも病院やクリニック、お薬をうまく活用してくださいね。
もし治療を中断してしまって『どこかでいかなきゃな~』と思っていたらすぐに受診することをお勧めします。
話は変わりますが4月20日木曜は休診です。ご注意下さい。