『先生!なにを食べたらいいですか?』
『先生!そんなに制限されたら食べるものなくなっちゃうよ!』
普段から診察室で行われている会話です。
糖尿病の食事療法は最も基本いえるものですし、
最も簡単、かつ最も難しいとも言えます。
食事というのは環境や習慣、文化に非常に左右される部分があり、
個人差もとても大きい部分です。
アイスにジュース、お菓子、麺類丼もの、ケーキにフルーツ。
世の中にはおいしいものがたくさんあふれています。
好きなものを好きなだけ食べてしまっては健康が保てる確率は下がってゆきます。
本来一言で表すことが難しい糖尿病の食事療法ですが今回は
ひとつの例を示したいと思います。
まずA4の紙に収まる正円のお皿を用意します。(直径約20~21cm)
・そのお皿の半分が野菜(主に葉物野菜。キャベツ、レタス、アスパラ、ブロッコリー、カリフラワー、なす、キュウリ、キノコ、おくら、ニンジン、大根など
*ジャガイモやトウモロコシなどの常温で保存できるホクホクしたものは炭水化物にカウントします。)
・1/4がタンパク質(肉か魚か大豆)
・1/4が炭水化物(米やパン、麺、芋、果物など)
いわゆるお子様用プレートを使用する手もあります。
お茶椀は小ぶりなものを選ぶと良いですね。
飲料は無糖のものに限ります。お水、麦茶、緑茶、無糖の紅茶、炭酸水などの甘くないのものです。
甘い飲料でも人工甘味料を使用しいわゆる『ゼロカロリー』表記であれば問題ありません。
いわゆるスポーツドリンクの多飲で糖尿病が悪化するケースが多い時期です。
十分に気を付けましょう。