皆さま寒暖差アレルギーをご存知でしょうか。急激な温度差や湿度差でくしゃみや鼻水が出る状態のことを言います。「花粉症の時期ではないんですがアレルギーの薬が欲しいです」といった患者さんの一部にこういった状態の方が含まれていると思われます。
冷えて乾燥した駅のホームから、暑く湿度の高い満員電車に乗った直後からクシャミが止まらず、周囲の乗客から冷たい目で見られる、、、。
冷たい表通りから暖かいオフィスに入った直後から鼻水が止まらない、、、。
こんな症状が典型的です。
特に今年は気になってしまいますよね、、、
一般的に花粉症などをお持ちの方がなりやすいのですが、問題点は「アレルギー薬が効きにくいことがある」ということです。
つまり一般的なアレルギー性鼻炎はアレルギーのもととなる物質(花粉やホコリなど)が体内に侵入しヒスタミンというアレルギー物質が増えることで起こるので抗ヒスタミン薬というものが良く使われるのですが、寒暖差アレルギー(正確には『血管運動性鼻炎』といいます)は必ずしもそうでないためアレルギー薬が効きにくい場合があるのです。
対処法としては急激な温度変化を避けるため着衣脱衣で調整したり(電車に乗ったら上着を脱ぐ など)急に暖かい空気を深呼吸しないなどで対処できることもあります。
なかなか厄介ですが、とても困っている場合には耳鼻科さんで粘膜を焼いてもらう方法もあります。