体重が減らない、、、。ごくごく一般的な悩みですよね。
20歳の頃に比べて20kgも太ってしまった。。。
痩せたほうがいいとはわかっているし努力もしている。
しかしなかなか結果が出ず体重計に乗るのも嫌になってしまった。。。
よくある事です。
いろいろなダイエット方法があります。
炭水化物制限、地中海食、日本食。
一番古典的なのは低脂肪ダイエットでしょうか。
油を食べなければやせる。
割とシンプルな考えな気がします。
しかし油は腹持ちが良い部分もあり一概に悪とは言い切れません。
ですので最終的に我々医療従事者は『バランスの良い食事を、、、』
とお伝えすることが多いように思います。
それを踏まえた上であえて一度油について考えてみましょう。
あぶら(以後『脂質』とします。)のカロリーは高いです。
3大栄養素といわれる我々が日常的に摂取するカロリーのうち
①たんぱく質 (肉や魚、大豆) は 1g=4kcal
➁炭水化物(米、パン、麺、果物、砂糖) は1g=4kcal
③脂質(油)は1g=9kcal
となり単純に倍のエネルギーになります。
ですので語弊を恐れずに言えば
・やきとりのとり皮はももの2本分
・カルビは赤身の2倍
・マグロのトロは赤身の2倍
くらいのカロリーがあってもおかしくはないです。(商品によりますのであくまでイメージです)
これはまあみればなんとなくイメージがわくものでそこまで違和感はないと思います。
問題は目に見えにくい脂質です。
たとえばスーパーで売っている豚肉のソーセージ。
ぱっと見はお肉の塊に見えます。
ところが成分で比較するとおおよそ7割が脂質です。
カロリーで計算するとたんぱく質1:脂質5くらいです。。。
焼いても油が逃げないためベーコンの方がバランスが良い場合があります。
他にはかつ丼などの衣がタレに浸してあるもの。
これらは衣のザクザク感がないためあまり食べた感じがしないですが、かなり多くの炭水化物と脂質を摂取することになります。
同じ揚げ物でも
・薄い衣とおだしの揚げ出し豆腐と
・ぶよぶよの衣と甘いあんかけがたっぷりかかった揚げ出し豆腐
では大きく異なります。
酢豚に代表されるような揚げ物に甘酢あんかけのものも要注意です。
一見肉と野菜のバランスの良い料理に見えますが衣とタレの味付けには注意が必要です。ザクザクの分厚い衣のてんぷら、唐揚げなどは要注意です。
照り焼きソース、焼肉のたれ、ケチャップ、ソース、すし酢、みりんは糖質が多い調味料の代表です。逆にカレー粉や胡椒やとうがらしなどのスパイスは血糖値を上げません。
やはり素材そのものを塩コショウで焼いた調理方法のものがわかりやすくて良いですね。
たくさんの加工工程を経た『超加工食品』はどうしても原材料がわかりにくく、思っていたよりバランスを欠くことがあります。アメリカンドックに使われている衣はホットケーキミックスのようなもので血糖値はとても上がることが多いです。
成分表をみて脂質の量をチェックし、素材の状態、衣の状態、タレの状態に気を配ることで血糖値や体重の改善の一助になると思いますのでよかったら少し気にしてみてください。